歴史

前秦

苻堅前夜 ~前秦建国物語~ 前秦救国の英雄・苻雄

こんにちは。 氐族の苻氏は、後趙の内乱からの華北大乱の隙きをつき、河北エリアから関中への侵攻を行います。 そして350年10月長安の攻略に成功し、351年1月に苻健が天王・大単于に即位し、「大秦」を国号とし、「皇始」と改元します。 前秦の建...
小説

自分が好きな中国史をテーマにした作品をいくつか挙げてみる(小説編)

こんにちは。 以前、中国史をテーマにした漫画をピックアップしてみましたが、今回は小説をピックアップしてみようと思います。 基本的には、大御所や有名どころの作品が並びました。 しかしどれもおもしろかったのは間違いありません。 以下、作品を挙げ...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第一部「戦乱の世に降り立つ」① 石勒の生い立ち

こんにちは。 今回から、石勒のシリーズをはじめます。 石勒は、苻堅、慕容垂などともに五胡十六国時代を代表する英雄の一人です。(ただし、極めてダークヒーローに近いと感じている) 私が五胡十六国時代に興味を持ち始めたとき、一番はじめにファンにな...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第一部「戦乱の世に降り立つ」② 石勒デビュー時の中華の状況:「八王の乱」概説

こんにちは。 石勒は、羯族の部族長の家に生まれましたが、青年時代に住んでいた并州(現在の山西省)が大飢饉に見舞われ、部族は分解して散り散りになってしまいます。 そのあと、石勒は晋の王族の一人司馬騰の奴隷狩りにあい、奴隷身分に落ちてしまいます...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第一部「戦乱の世に降り立つ」③ 晋への反乱の末、漢へ加入

こんにちは。 前回、石勒がデビューする時代までの中国史の流れを、後漢末から晋で八王の乱が起こる頃まで簡単に書き、石勒のデビューやその後にも関わってくる八王の乱の動きについても書きました。 八王の乱の最後の4分の1、司馬亮を倒すための三王起義...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第二部「漢の将軍として戦う」① 308年 漢の南方と東方への侵攻

こんにちは。 晋の天下が、八王の乱や永嘉の乱などの混乱で揺れ動き崩壊していく中、石勒も河北エリアで勃発した「公師藩の乱」に参加をしてデビューすることに成功します。 「公師藩の乱」は306年9月に晋の苟晞率いる軍に鎮圧されてしまいますが、石勒...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第二部「漢の将軍として戦う」② 309年 石勒、参謀・張賓をゲット!

こんにちは。 石勒は、劉淵率いる漢に帰順したあと、すぐ将軍として抜擢され、主に関東(河北エリア)の攻略をまかされ、河北の中心都市・鄴を陥落させるなど、武功を挙げていきます。 漢は、本拠地である山西エリアから南へ向けての進出を試みます。 しか...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第二部「漢の将軍として戦う」③ 309年 漢の洛陽攻撃

こんにちは。 309年に劉淵率いる漢は南方への進出に力を入れていきます。 南への交通に優れる平陽への遷都、黎陽など黄河北への進出、并州上党郡の壺關の攻略など、次々と南方経略を進めていきます。 また、劉淵から東方経略をまかせられていた石勒も、...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第二部「漢の将軍として戦う」④ 309年~310年 劉淵の死

こんにちは。 劉淵の漢は、劉聡を中心に南方方面の経略を進めていき、石勒を中心に東方方面の経略を進めていきました。 そして、南方方面では、劉聡率いる漢軍の主力が、晋の帝都・洛陽への攻撃をいよいよ開始しました。 しかし、この洛陽攻撃は第一次、第...
石勒

石勒 五胡十六国時代の黒き英雄王 第二部「漢の将軍として戦う」⑤ 310年 第三次洛陽攻撃と石勒の迷走

こんにちは。 劉淵の漢の対晋戦争は、様々なエリアで晋軍を打ち破る戦果を挙げながらも、晋もまだまださずがの統一王朝の粘り腰を見せ、漢の洛陽攻撃を2回にわたり跳ね返すなどします。 石勒も河北エリアで晋軍と戦闘を継続しています。 このころになると...