城を巡る(関東編)② 「新井城」 北条早雲と三浦一族の死闘

歴史

関東の城をめぐるシリーズのその2です。

相模の国・三浦半島にある、難攻不落の城「新井城」です。

天守も、石垣もない城跡ですが、その地形だけで楽しめる城です。

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油壺キャッスルパーク

新井城は、三浦半島の油壺にあります。

夏休みに三浦半島をレンタサイクルで廻ったのですが、そのときに行ってきました。

そもそもこの油壺周辺の地形がおもしろく、海が陸地に侵食しているリアス式海岸になっており、新井城はその地形を利用して作られている難攻不落の城です。

ちなみに、同じ三浦半島の城ヶ島も地形がおもしろく、一周すれば地学が学べるジオアイランドと呼ばれています。

城ヶ島を含んだ三浦半島はおもしろい地形・地質・海岸がたくさんあります。


北条早雲相手に一歩も引かない三浦道寸

新井城は、北条早雲の相模侵攻の際に、最後まで抵抗した三浦道寸が籠もった城です。城を包囲されてから3年に渡り籠城戦を繰り広げた末に落城します。

ちなみに油壺の地名は、落城したときに、討ち死にした三浦一族の血で湾が真っ黒に染まったことから来ているそうです。

新井城跡の周辺を自転車と徒歩で廻りましたが、その難攻不落さが非常によくわかりました。

城が半島の先にあるのですが、その半島は、基本周囲すべてが海に向かって高い崖になっており、攻め上るのが困難です。しかも海なので船から崖に取り付き攻め上らないと行けないので、城攻めが超困難な作りです。本丸の跡は、現在、東京大附臨海実験所の建物になっており、立ち入りができないのが残念です。

新井城を攻めるときに、海から駄目なら陸からと思うのですが、新井城から3キロほど先の引橋という谷間で橋を切ってしまう、外的防御の第一線があるのと、新井城がある半島の付け根にある「内の引橋」の橋を切ると、外から陸路で新井城に至ることが全くできなくなってしまい、陸からの攻めは不可能という状態です。

今は新井城の場所には海水浴場や油壺マリンパークがあり、親子連れやカップルなどが遊びに来ていて、風光明媚で穏やかの場所ですが、歴史的には、上記のような激しい戦いがあったのです。

同じ日に、同じく三浦半島の城、三崎城や、城ヶ島にも行ったのですが、それはまた別の日に書きます。

マグロはうまかった。

三浦半島の南端、三崎はマグロが有名。めっちゃうまいよ!


のちの北条早雲、伊勢新九郎の物語

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