こんにちは。
今回は、最近読んでおもしろかった漫画を書きます。
『パリピ孔明』(ヤンマガKCスペシャル) 四葉 夕卜 (原著), 小川 亮 (著)
です。
この漫画、以前から名前は聞いたことはあったけど、そこまで意識していませんでした。しかし、1巻が出るタイミングで1話だけ読めるというサイトか何かで(かなり記憶が曖昧でどのサイトで読んだか定かでありません)、ちょろっと読むとかなりおもしろく、発売されてすぐ買ってしまいました。
渋谷に転生した諸葛亮孔明の物語
漫画は、「五丈原の戦い」で病により亡くなった諸葛亮孔明が、なぜか転生して、現代渋谷に若きときの姿で蘇るというところから物語がはじまります。
え?孔明の姿で渋谷に繰り出したら変人だぞ。と思いますが、安心してください。ハロウィンのときに転生したみたいで、誰にも怪しまれず、しかもパリピたちに気に入られ、クラブに連れていかれます。
※本人も、ハロウィン時の渋谷の町の狂騒を、当初は地獄へ落ちた、と思い込んでいるようです。
連れていかれたクラブで、バイトしながら歌っている「地獄の歌姫」月見英子と出会うところから、諸葛孔明第二の人生がはじまります。
彼女の歌に救われ、惹かれ、現代の音楽の奥深さを知った孔明は、歌手になりたいという英子の夢を叶えるため「軍師」となることを決め、バーテンのバイト(フリーター)をしながらその「神算鬼謀」を駆使し動き出します。
諸葛孔明
さて、現代に転生した孔明ですが、はじめはハロウィン中の渋谷を「地獄」と思っているのです。しかし、さすがは孔明です。転生してしまったことをあっという間に理解し、現代日本の様々なことを理解し、バイトもその圧倒的知略で仕事をこなします。
このブログは一応歴史ブログを謳っていますので、諸葛孔明とは、どのような人物かを書いときます。(言わずもがなの部分ですが(^o^))
諸葛亮、字は孔明。中国の後漢~三国時代を生きた人物です。
日本史で言うと、卑弥呼あたりの時代です。(弥生時代)
日本でも三国志演義の天才軍師として超有名な人物です。
以下簡単な年表です。
207年
「三顧の礼」により、劉備に仕え、「天下三分の計」を唱える
208年
曹操100万の軍による南征に対し、孫権と同盟し、「赤壁の戦い」で
風の向きを変えるなどの神業を披露し、火計により勝利を治める
214年
ほとんど流浪の旅を続けていたような劉備を補佐し、
その知略で勢力を拡大させ、蜀(今の中国四川省あたり)を手に入れる。
※曹操一人勝ち状態から、魏・呉・蜀の三国鼎立状態までもっていく。
223年
劉備が亡くなり、息子劉禅の後見を託される
亡き劉備の「漢復活」の夢を叶えるため、大国・魏に対して北伐を実行する
(圧倒的に弱いほうが、強いやつにカチコミをかけまくる)
234年
魏への5度に渡る北伐を実行するもうまくいかず、五丈原の戦いの最中に病没
(三国志演義ベース)
「天下三分の計」や「三顧の礼」、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」などの言葉でも有名ですね。
日本では、三国志演義の影響から天才軍師としてイメージされる諸葛孔明ですが、この漫画でも、天才軍師ぶりはかわらず、しかも、めちゃくちゃ頭いいのにコミカルで人情味あふれるという魅力的な人物として描かれています。
三国志の有名エピソードも交えながら
三国志(演技)という物語には、三国志にはとくに詳しくなくても、どこかで聞いたことがある名言やエピソードがたくさんあります。
この『パリピ孔明』でも話の中に、そのような名言やエピソードを取り入れており、三国志好きにはとても嬉しくなってくる内容です。
1巻では、「泣いて馬謖を斬る」や「石兵八陣」などのエピソードが取り上げられており、これがどのように話に絡んでいくのかは、読んでのお楽しみなのですが、とりあえず胸アツなのです。
歌姫の軍師として「天下」を目指す孔明の今後の活躍が楽しみ
さて、無名の歌姫・英子の軍師として彼女をプロデュースし、その天才的な知略で「天下」を取らせようとする孔明の活躍を描くこの漫画ですが、いやほんとところどころでニヤニヤしながら読んでしまう最高の漫画です。(三国志好きならとくに)
また、小学生のときから三国志のファンである私は、漫画を読みながら、
「渋谷のパリピども、どうだ、うちの孔明はすげーだろ!(^o^)」
と、叫びたくなる衝動にかられてしまいました。
今、イチオシの漫画ですよ。
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