昨年の夏に地元に帰省したときに行った徳山城跡も、遺構がほぼほぼ残っていない城です。遺構が残ってないレベルは、日本屈指ではないかと思うくらい何も残っておりません。
毛利藩の支藩・徳山藩
徳山城は、周防国の徳山に毛利藩の支藩、徳山藩の城としてして作られました。ただ、当時から城というよりは、陣屋として作られていました。空堀、水堀などの江戸時代の城としての立派な設備はなく土塁で間に合わせた簡素な作りだったようですが、陣屋ととしては日本三大陣屋として数えられていたくらい規模が大きかったそうです。
この徳山城跡は、今は山口県周南市の、周南市文化会館や周南市徳山動物園になっています。
ちなみに周南市の「周南」は周防国の南という意味です。かつては徳山市でしたが、周辺の自治体と合併して周南市になりました。「徳山」という名前は今「徳山駅」として残っています。
なにもないぞ!!
さて、徳山城跡、今の周南市文化会館の周りを散策してみますと、見事なまでに何も遺構は残っていません。あるのは、コンクリートの建物と、コンクリートの道路だけです。徳山動物園に関しては、完全なる動物園です。最近できたらしい建物内では、小動物とは触れ合えますが、徳山城の歴史とはまったく触れ合えません。
唯一、周南市文化会館の庭園ぽいところに、「徳山藩館邸跡」という立て看板があり、この地が徳山城の跡地であることを語ってくれています。あともう一つ、文化会館内に鉄道が引かれてすぐくらいの徳山の街の市街図の絵があり、当時まだ残っていた陣屋の姿が描かれています。
当時を想像してみよう!
この徳山城跡も何も残っていない城跡ですが、海から緩やかな坂を登っていった位置にあることなど城を作るにはいい場所だったんだな~と、当時を想像することはかろうじてできる「魅力的な」城跡なのです。
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